ずばり今年2021年は、パナマ産の「ティピカ」だけでも、以下の農園の生豆を入荷しました。
□ ハートマン Finca Hartmann, Mi Finquita, Typica, Natural
□ バンビート Bambito Estate Coffee, Typica, Washed
□ ガリード Garrido's, MAMA CATA, Typica, Washed
□ ドン・パチ Don Pachi, Typica, Washed
ガリードについては前回お話しましたが、この中でも今期もっとも早く入荷したのは、テッシー・ハートマンからの「Mi Finquita, Typica, Natural」でした。
ハートマンのティピカは昨年2020年、同じMi Finquita(ミ・フィンキータ)からTypica, Washedプロセスを少量ながら扱っていたのですが、実はそのティピカのロット、普段ゲイシャはゲイシャでも、あえてパナマのエクストリームなロットばかりを扱うある専門店の方が、にわかにいつもと違う表情で「これは、本当に美味しいコーヒーです」という、特別な評価をもらっていました。
なので、今年コセーチャの時期が始まって早々、またテッシーからティピカの話があったときは、迷わずキープしてもらったわけです。
しかもナチュラルの稀少ロットなのですが、皆さん、お気づきでしたでしょうか。
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「本当に美味しいコーヒー」(「ほんっとに」がより近い発音です)
人それぞれが理想とする「コーヒーらしさ」、と言い換えることもできるかもしれません。
ある意味、原点に立ち返るティピカという品種の特性によるものか、やはりテッシーとハートマン・ファミリーのパッションとスピリットの賜物か、もちろん両方であり、どちらかというと後者によるところが大であるのは言うまでもありません。
いずれにせよ、この一言が耳に強く残り、以降、私の中ではハートマン、ティピカの代名詞となり、ひいてはパナマのトラディショナル品種全般について、品質を表現する際の形容詞となっています。
ティピカ、カトゥーラ、カトゥアイ、パナマのコーヒー農園はゲイシャだけでなく、あらゆる品種を栽培しています。いずれもゲイシャ同様、パナマ独特の気候と土壌、そして作り手の技術と情熱によって育てられた、最高品質のコーヒーばかりです。
毎日飲むコーヒーも、大切な人に淹れる一杯も、せっかくですから「本当に美味しい」と思えるコーヒーを楽しみたいものです。
私が初めて中米パナマに行って感動したこと、それは他でもない、コーヒーが美味しかった、ということでした。
むずかしい話はすべて抜きにして、パナマコーヒーの初めの一歩、そしてすべての基本である「おいしいコーヒー」を、まずはこのスタンダードなパナマコーヒーで実感していただきたい、というのがこれまでも、そしてこれからも変わらない私たちの願いです。
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