Geisha Coffee

2003年、ゲイシャという新たなコーヒー品種が「再発見」されて以来、パナマのスペシャルティコーヒーの人気と需要は、ますます高まっています。

 

最高クラスのゲイシャコーヒーは、2004年には1ポンドあたり$20(1kgあたり$44)であったのが、いまや$4,100(キロあたり$9,000)もの高値で落札され、パナマのゲイシャコーヒーは現在、世界で最も価値のあるコーヒーとして知られるようになりました。

パナマでは毎年、Best of Panama(ベスト・オブ・パナマ)と呼ばれる品評会が開催され、世界中からグレーダーを招待、各農園が出品するその年の最高のロットがその場で評価され、世界トップレベルのスコアと、その後のオークションでの高値を更新し続けています。

ゲイシャコーヒーとは

「もっとも鮮やかな特徴と、強烈な風味を持つ品種」と評価され、近年コーヒーの世界で波紋を呼んだ希少なコーヒー新種です。

​もとは南西エチオピアの「ゲシャ村」というところから、中米コスタリカに渡り、南下してパナマで栽培され、それが国際的に絶賛されるようになりました。
木はとても高く成長し、美しく細長い葉を持ち、果実と種子も他の品種に比べて細長いのが特徴です。中でも高い標高で収穫されたゲイシャは、最高品質とされています。


ベリー、柑橘類、マンゴー、パパイヤ、モモといった爽やかな味わいと、ベルガモットのような後味。カップ評価のプロファイルにはそのように記されています。現在のコーヒー品種における「チャンピオン」といえます。

ゲイシャの木

The History

ゲイシャコーヒーの歴史

 

ゲイシャコーヒーの歴史はまだ浅く、1931年にエチオピア南西部のゲシャという村で発見されたところから始まります。
 

「ゲイシャ」という名前は日本の「芸者」とは関係がなく、発祥地「ゲシャ」の呼称がいつしか「ゲイシャ」に変化したそうです。ゲイシャの豆はケニアからタンザニアを通って、1953年、コスタリカにある中南米の農学研究所CATIEに持ち込まれました。


その後1960年代半ばにパナマの農園に導入されたものの、生育が遅く、1本の木から成る実の数は、他のアラビカ種に比べて半分以下、しかも標高の低い土地で育てられていたために味も悪く、農園は他種に植え替え、ゲイシャの木はそのまま見放されていました。


数十年が経った2000年のはじめ、パナマ、ボケテ地区にあるエスメラルダ農園で隔離されて育ったゲイシャが、赤くオリーブのように大きな実を実らせました。


これがゲイシャコーヒーの「再発見」です。


2004年のコーヒーオークションに出品したところ、今までにないその味と品質の高さに鑑定士を驚かせ、ゲイシャコーヒーは通常の10倍もの価格で落札されました。このニュースは世界中のコーヒー愛好家の間に広まりましたが、希少なゲイシャコーヒーは手に入りにくく、誰もが飲めるコーヒーではありませんでした。以降、ゲイシャコーヒーは世界中の鑑定士、愛好家、焙煎技師から高い評価を受ける中、その価格も毎年右肩上がりに更新されていきました。


最近では、2017年にエスメラルダ農園のゲイシャが1kgあたり$1,322、翌2018年にはエリダ・ラマスタス農園が過去最高額$1,766(1ポンドあたり$803)を記録。このニュースは、「ゲイシャ」の名前とともに世界中をあっと言わせました。さらに2019年、同じエリダ・ラマスタス農園のゲイシャは1ポンドなんと$1,029(1キロあたり約20数万円)という落札価格で記録を更新、その後毎年オークションではその最高額を更新し続けています。


現在、ゲイシャコーヒーはパナマの多くの農園で栽培され、品質を極め、それぞれが個性あるコーヒーとして、世界の愛好家から親しまれ、注目されています。

(出典:「パナマコーヒーレポート」より一部加筆)
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