評価テーマ
「農園主の意図を焙煎で表現する」
農園主は、品種や栽培方法、プロセスを表現したい味のイメージを持って選択しています。 バックグラウンドとして、近年のBest of Panama、パナマ全体の傾向、そして農園主ホセの考え方を鑑みて、Panama+Abu+Geisha+Hand Washed(Anaerobic)に求められているであろう味を表現してください。 どのように解釈し、どのような表現を目指し、そのためにどのようなアプローチを採用したかを説明していただいても構いません。 店頭で提供することを前提に、一杯のコーヒーとしての完成度(飲む前、飲んでいる途中の変化、飲み終わってからの印象)も重要です
◇評価方法の変更点
Definitive.で用いる評価方法で評価いたします
SCAの評価基準と近いものを想定してください。
ただし評価のベースは店頭での提供物としての評価です。
カッピングは行いません。
フィルターのコーヒーとして人に飲ませることを
想定したローストをお願いいたします。
使用機器:Mazzer ZM 151G,
Melitta 1×1 陶器,
Everpure ESO-7 抽出ratio 1:10
細かい質問は受け付けますので、都度聞いてください
ジャッジへのQ&A
- 評価テーマに関して -
Q1:”農園主の意図"について、自身で焙煎したコーヒーから憶測で判断をしてしまうとスタートラインの時点でズレが生じるかと思います。大会側よりご提供頂いた生豆情報以外で何か"農園主の意図"が感じることが出来る資料や参照先をご提示頂くことは可能でしょうか?
A1:情報収集からが勝負です。
レギュレーションに反しなければ、どんな手を使っても構いません。
パナマ全体の傾向から幅広く情報収集していくといいかもしれません。
BoPの傾向も参考になると思います。
*あくまでジャッジが読み取っている農園主の意図という点もポイントです。
(過去に農園主と味のカリブレーションは簡単にですが行っています)
Q2:”一杯のコーヒーとしての完成度"とございますが、ジャッジの中野様が考えるoverallとしての"一杯のコーヒーとしての完成度"における重要なファクターとそのファクターの優先順位をお伺いできますでしょうか?
A2:一時点でのみの評価は致しません。
店頭で提供されるように、一杯を飲み切る前提で全ての設計をしてください。
味の変化のない単調な焙煎より、複雑に変化(ポジティブな方向に)する焙煎を高く評価します。
個々の要素で優先順位はありませんが、ネガティブがあったり、ポジティブな要素が少ない場合は当たり前ですが、減点対象となります。その上で焙煎士の個性があるローストは評価いたします。
- 評価方法について -
Q3:ratio 1:10と記載頂いておりましたが、レシオ以外の抽出レシピの詳細、グラインドサイズ(可能であればグラインダーの番手ではなく、マイクロミリ等の数値もしくは粉を挽いたものを何かと比較された画像)をご提示頂けますでしょうか?
A3:計測3回分のデータを画像にて添付します。
サンプルデータに多少の偏りがありますので、あくまで目安となります。
Q4:評価方法がフィルターコーヒーということですが、審査時はブラインドでしょうか?
また中野様ご自身が抽出をされるor別の方が抽出される、いずれであっても6競技者分の抽出となると温度帯の違い等でブラインドが難しいかと思われますが、審査時のオペレーションや手順はご明示頂けますでしょうか?
A4: ブラインドで複数回行います
各競技者の豆ごとに一つづつ評価いたします
同時に評価は致しません
Q5:評価方法の抽出についての質問なのですが、
抽出時間
蒸らし時間
注ぎ終わりの時間
抽出のお湯の投数
湯温
挽目
上記の項目を教えていただくことは可能でしょうか。
A5:
Water purifier: ESO-7
Temp:84°C
Dripper:Melitta SF-T1X1
Filter: NB-100s
Ratio:1:10→14g140ml注湯
Pre infuse:30ml-20secs
Centre pour
1st:75ml
2nd:110ml
3rd:140ml
Total time: approx 1:15-1:20
Q6: 評価日をお教えください。
A6:
評価場所:Definitive. Panama Coffee Studio
評価日程:8/10、13、15(3回評価します)