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パナマとの出会い

パナマと聞いて、何を思い浮かべますか?

まずは運河、パナマ帽、最近だと文書、

他には?

ええと、あの曲は、ヴァン・ヘイレン!

バルボアや、彼による太平洋の発見をご存知のあなたは、かなりの歴史通。

南北アメリカ、それに大西洋と太平洋を結ぶ地点の国、と答えられたあなたは、世界地図に詳しい、あるいは旅好きの方ではないでしょうか。

私の場合、かなり個人的ですが、父の仕事場を思い出します。

父は昔、小さな貿易会社をやっていて、仕事場に行くと、当時おそらく商品で扱っていたのでしょう、世界のどこからか輸入してきた、珍しいものが飾ってありました。

ツバの大きな帽子、木彫りの像、エキゾチックな模様の布、当時まだ日本では珍しかったスケートボードなんかもありました。

そして重い鉄のハンドルがついたコーヒーミルは、自宅でも愛用されていて、子供だった私が、重いハンドルをガリガリと回していたのを、今でも思い出します。

父の所有する貨物船が日本に寄港した時には、家族全員を横浜の埠頭に連れて行ってくれました。

船が苦手な父は、船酔いでフラフラしながら、船員に給料を配っていたそうです。私たち兄弟はその間、操舵室でハンドルをぐるぐる回したり、船内を上から下まで走り回って遊んでいました。

今でもあのエンジンルームの音と、強烈な油の匂いを憶えています。

色褪せた当時のアルバムをめくり、幼い私たちの後ろに写る船の船尾には「PANAMA」と書かれ、パナマ国旗が掲げられ、父の船が「パナマ船籍」であったことを知ったのは、あれから数十年も経ってからのことでした。

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